オバァの「マブイ話」に内地人のライターは・・・

先日から「マブイ(魂)を落した人」の
話をしているのですが、
古本屋さんでこんな本を見つけました。


「続・沖縄オバァ烈伝 オバァの喝!」(リンクあり)

この本は、沖縄人や沖縄に移住、
または沖縄に足しげく通う内地人という
いろんなライターさんや芸人さんが書いた、
オバァについての話を集めたもの。

だから、沖縄人なら自分のオバァの話もあるし、
親戚や近所のオバァの話もある。
内地人なら、取材に行って聞いた話もあるの。

沖縄の「名物」ともいえそうな、
元気で明るくて行動的なオバァの話が
たっっくさん載ってて、
ゲラゲラ笑うほどおもしろい!!


んで、この本の中に、やっぱりありました。
「マブイグミ(魂込め)」の話が。
沖縄の名護市辺野古(普天間基地の移転候補地で有名)
に住んでいるカミンチュ(神事を司る人)オバァ。

「マブイを落した人はなんだかだるそうで、
いつもヘンです。だいたいわかるんだけど」

こう言われた沖縄好きの内地人ライターMさんは
「もしかして、これは私のことか。
最近、仕事仕事で睡眠不足、顔色も悪いし、いつもだるい。
もしかして、これはマブイを落しているのかもしれない」

ほら、やっぱり。
どうやらこのライターさん、
辺野古に米軍基地移転の話を取材に行った時に
オバァからマブイの話を聞いたらしい。

この本が出版されたのは2001年なので、
それよりちょっと前の沖縄は(今もだけど)、
普天間基地の移設問題が
とてもクローズアップされていた頃。
この人もかなり忙しかったんじゃないかなぁ。

アタシもその頃は沖縄にいて、
ちょうど琉球放送の報道部にいたけれど、
基地担当チームはかなり大変そうだったもの。

あ、でもね、沖縄人が「忙しい」って言っても、
東京の仕事ほどじゃないわよ。
沖縄の人たちは、
深夜まで仕事したり、徹夜したりしないもん。

アタシも東京に出てきてわかったんだけど、
東京に住む人の仕事の仕方は異常だわね。
朝から終電まで仕事するのが当り前だと思ってる。
そりゃ、マブイも落とすし、
落しても気づかない人もいるかも。

やっぱり、東京には
「マブイグミ(魂込め)」が要るかもねぇ。