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フリマアプリを「店」に例えてみた

今、何かと話題のフリマアプリ。ものは試しと使ってみた。

フリマアプリの出品者は個人なので、ビジネス的に言えば「C to C」=個人対個人ということになる。でも私は普段、小売店などを取材することが多いため、どうしても「店」として見てしまう。

「おすすめ」のページには、新品も中古品も、さまざまな商品の画像が価格と一緒に流れてくる。ずい分バラエティーに富んだ店だ。

気になる商品写真をクリニックすれば、その商品の説明を見ることができる。この商品説明は、テンプレートがあるわけではないため、出品者によってバラバラなのだ。これもまた、バラエティーに富んでいる。

おそらく、以前は販売員だった人が出品者であろうと想像させるような、細かい説明が書いているものもあれば、商品写真と価格だけで、文章による説明がないものもある。説明しなくても、出品者は「新品」「傷や汚れあり」という商品の状態や、S、M、Lなどのサイズをプルダウンメニューから選択できるようになっているため、出品はできるのだ。


フリマアプリといえども、文章による商品説明は、接客のようなものだと私は思う。

例えば、洋服の商品説明なら、色、形、素材、サイズ。サイズは単にS、M、Lだけではなく、肩幅や袖丈の目安などもあると、購入する側としてはありがたい。さらに、着た時の質感や、どんなコーディネートをすればいいか、どんなシーンで使えるかということが書いてあれば、なおのこと買いたくなる。


・・・と、思っているのは、私だけらしい。

実際には、文章による商品説明がなくても売れている。つまり、お客は商品写真と価格などを見ただけで、買うか買わないかを判断しているわけだ。本当によくできたサイトだと思う。

ちなみに、ユーザー登録には本名が必要だが、サイト上にはハンドルネーム(ニックネーム)が表示されるだけ。商品の発送も「匿名発送」という方法を選択すれば、本名を知られることはない。

若い世代の中には「買い物の時に接客されるのが苦手」という人もいるという。そういう人たちには、もはや商品説明すら不要なのかもしれない。