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意識→行動ではなく、行動→意識

以前、取材したとある会社の社長さんが

「意識が変わって行動が変わるのではなく、行動することによって意識が変わるんです」と仰っていた。

 

私がほぼ毎日、2つのブログを書くようになって2週間余り。

1つはこのホームページのブログに自分の気持ちや読んだ本について書き、もう1つはアメブロに「美味と物語」という、おいしいものの写真と、それにまつわる物語を書いているのだが、意識の変化というのは、いくつもある。

 

まず、何でも「ネタ」にしようと思っているので、何気ない会話が楽しくなったし、人間観察も楽しくなった。

もともと好きだった「おいしいもの」を食べる時も、「これはどんな風に表現しようかな?」と意識するようになったし、「これはネタになるかも」というメモを頻繫に取るようになった。

 

そして、「ブログを書かなきゃ」と思って、毎日必ずパソコンを開くので、取材や打ち合わせなど、誰かと会うような予定がなくても、ダラダラ過ごすことがなくなった。

 

意識の変化は、まだある。

以前から前向きではあるけれど、さらに前向きに考えられるようになった。後ろ向きのことを文章にして、それを後から読むと

「アタシ、こんな暗いことを考えていたのか!」と思うからだ。

それに、もしかするとこれらのブログを読んだ人が、近い将来、私のクライアントさんになってくれるかもしれない。

「こんな暗いことを考えているヤツに、仕事は依頼できない」と思われたら困る。

 

いつぞや、ある作家さんがラジオ番組のインタビューで

「いくつも連載を持っているけれど、そんなに大変じゃないんです。だって、自分の頭の中でストーリーが出来上がっているから。それを書き出すだけなんですよ」と仰っていた。

それを聞いた時は「さすが、才能のある人は違うなぁ」と思ったが、今はほんの少し、それがわかる気がする。

自分の頭の中にストーリーを描くことは、毎日の練習という「慣れ」によって、ある程度できるようになるのかもしれない。

 

行動することで意識が変わり、意識が変わることによって、ものの見方が変わる。

意識が変わるまで行動し続けることが、自分を変えていくのだと思う。