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ブログは、空を飛ぶ感じ?!

「ブログって、1本どのくらいの時間で書くんですか?」

先日、とある知り合いからこんな質問をされた。その方は、私がほぼ毎日書いているブログを読んでくださっているという、とてもとても貴重な方である。

 

「え~っと、だいたい1本30分くらいですかねぇ」

「へぇ~。30分であんなになめらかにまとめられるものなんですね。すごいな~」

と、褒めていただいたのでうれしくなって、このブログを書くことにした。

 

とはいえ、30分でまとめられるようになるまでには、ほぼ毎日書き始めてから数週間を要した。ライターとして、日常的に文章を書いているにもかかわらず、である。

 

それまで(というか、今もだが)、私が書く文章というのは、雑誌やウェブの記事だったので(過去形だけれど、これらは今も書いている)、誰かのインタビューをもとにしたものだ。だから、自分の考えや想いというのは介入する余地がなかった。というか、介入させてはいけなかった。取材先が言ったことや、取材先で見聞きしたことを「事実」として書くのが私の仕事だった(しつこいようだが、これは今もやっている)。

 

一方、自分のブログには、事実を中心に書いているが、時に自分の想いも書くし、必要であれば演出も入れている。「必要であれば」というのは、演出を入れた方がストーリーとして読者に伝わりやすいかどうか、というのを私は基準にしている。

 

今、私がほぼ毎日書いているブログは2つあって、ひとつはこのホームページのブログ、もうひとつはアメブロである。いずれも、あえて書き方を変えているが、どこかの媒体で公開するために書いているわけではない(とはいえ「ウチで出版してもいいよ?」「ウチで連載やる?」というオファーをお待ちしております)。このため、フィクションを入れても問題はないだろう、ということで、想いや妄想も書くことにしている。

 

実は、1本あたり30分くらいで書けるようになったのには、コツがある。それは書き始める前に、自分の頭の中で「書き始め」と「書き終わり」をなんとなくイメージしているのだ。

 

例えるなら、飛行機に乗った時の「離陸→ 上空での飛行 →着陸」という一連の過程の「離陸」と「着陸」をイメージして、飛び立つわけである。離陸が上手くいけば、「上空での飛行」は文章のリズムに乗って、なんとなく筆が進む(実際にはキーボードを打つ、ってことね)。それで、ある程度は書けたような気がするな、という頃になると「着陸」を意識する。着陸を意識することで、徐々にシメやオチに近づけていくわけだ。

 

私は、着陸(シメやオチ)を意識する時に、必ずやることがある。それは「自分が書いた文章を、最初から読み返すこと」である。「どんな書き出しで始めたんだっけ?」「途中でリズムが悪くなっていないかな?」ということを確認する。そうすると不思議なことに、シメやオチに向かってスムーズに文章を書き続けることができる。

 

というのが、私のブログの書き方。これをほぼ毎日続けているうちに、なんだか仕事の文章を書くのも速くなった(気がする)。

 

あ、そうそう。書き始める前に、忘れちゃいけないことをひとつ。それは、写真を選ぶこと。私は極力、ネットから拾った画像ではなく、自分で撮影したオリジナルを使うことにしている。

 

なぜ「拾い画像」を使わないのかって?SNSが当たり前になったこの時代、どこかで誰かが私のブログを拡散してくれるかわからない。もし、私が読者で「いい文章だな~」と思っても、画像が拾いモノだったら、ガッカリしちゃうからねぇ。