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やめると、止まる。

原稿を書くために借りているノマドスペースへ行くために、ほぼ毎朝電車に乗ります。

 

朝といっても、フリーランスの私は出勤時間が決まっているわけではないし、ラッシュアワーに重なって、もみくちゃにされた上、行き先に着いただけで疲れちゃうのもイヤなので、何もなければ午前10時頃に電車に乗る感じです。

 

普段は、その電車の中で、何気なく「今日のブログはこんなネタで書こう」と決めています。ところが、このところ有難いことに、朝から取材という日が続き、「電車の中でブログネタを考える」というタイミングを失っていました。

 

え??ブログを2日も休んだ理由を書いているんじゃないかって??いやいやいや、そんなことはない(はず)!!

 

取材のある日は、取材が終わった後も、その原稿のことを考えたりしているので、ネタを考えたり、ブログを書くタイミングを失ったまま、夜になってしまうことがある、ということを発見しました。

 

「発見した」ってなんだよ。やっぱりブログを書かなかった理由を書いてるんじゃないか!

 

いや、発見したんです。だって私、これまでこんなに長いこと、ほぼ毎日ブログを書いていたことなんてなかったんですから。これまでは、ブログを書く日の方が珍しいくらいでしたから、「書かなかった理由」を考えることなんてありませんでした。

 

たった数か月間ですが、続けてきたことをやめることが「もったいない」と思ったのは、今回が初めでです。だから、2日間お休みしちゃったけど、こうして再び書いています。

 

よく言われることですが、何かを続けてきたのに、突然やめるのは、簡単にできます。

 

野球選手だって、フィギュアスケートの選手だって、ピアニストだって、現役でいる限りは練習をやめません。「1日練習を休んだら、取り戻すのに3日かかる」というのも、よく言われていることです。

 

これまでの私は、全くもって飽きっぽく、気分屋なために、何をやっても続きませんでした。何かをスタートする時は「思い立ったが吉日」で、すぐに行動するのですが、三日坊主どころか2日くらいでやめたものも、たくさんあります。

 

でもね、今回のブログだけは続いているんだなぁ、これが。しかも、2つも。あ、もうひとつは「美味と物語」というタイトルのアメブロなんですけどね。

 

つまりね、私はやっぱり、文章を書くのが好きなんだな、と。改めて思ったわけです。

 

ライターである私にとって、文章を書くことは、野球選手にとっての野球であり、フィギュアスケート選手にとってのスケートであり、ピアニストにとってのピアノです。だから、練習をやめちゃいけないんだなと。そう思ったわけです。

 

なんだかなぁ。こんなに簡単な、でもこんなに大事なことを、40歳もとっくに過ぎてから気づくアタシって……。