· 

ブランドと親しみやすさの間

先日、とっても久しぶりに超有名な百貨店さんにお邪魔しました。銀座で取材があったので、そのついでに。

 

私がお店に伺ったときは、平日の昼間ということもあって、来店しているお客さまの年齢層は高く、たまに若い人がいるなと思うと、アジア系の外国人観光客だったりしました。それにしてもさすが、平日の昼間でも結構にぎわってました。

 

久しぶりににぎわう百貨店さんに行ってみると「やっぱり、リアル店舗は楽しい!」と思います。まぁ、見てるだけなんですけど。

 

実は、別の街にある百貨店さんに平日に行った時は、全然人がいなくて「見てるだけ~」っていうのができなかったんです。人がいない百貨店さんは、ものすごく敷居が高い場所だと感じますよね。

 

昔は、百貨店さんに行く目的が「良いものを買いに行く」ということだったのかもしれません。でも今や「良いもの」は百貨店さんじゃなくても買えちゃうんですよね。

 

それならば、来店してもらうにはどうするのか?ってことを考えなくちゃいけませんよね。「敷居が高い」っていうイメージがあると、それだけで、なんとなく足が遠のいてしまうと思うんです。

 

…ということを、つらつらと考えていたら「あ、コレって、アタシのことだ!」と思っちゃいました。「なんとなく敷居が高いから、入りづらい」っていうのを、私の仕事に置き換えると、「なんとなく敷居が高い(店じゃないから敷居はないけど)から、仕事を頼みづらい」ってことになるんじゃないかと。

 

今まで、いろんなお店の取材をしてきて、「初めて来店する人のために敷居を下げる」という話をたくさん聞いてきたんです、私。例えば飲食店さんなら、お店の入口付近にメニューを置いて「そんなに高くない店ですよ~」というのをアピールするとか、小売店さんなら、入口に手書きで店主のあいさつを掲示するとか…。

 

私はライターなので、店舗を持っていないのですが、そういう「心の敷居を下げる」という工夫を、今までしてこなかったなぁ、と。

 

 

ごく一般の方の立場に立って考えてみれば「以前、テレビ局で働いてた人」っていうだけで、ものすごく敷居が高く感じるのかもしれませんよね。それは、私にとっては「事実」なんですけど、それをアピールするタイミングって、もうちょっと考えなくちゃって。

 

リアルで会った人には、表情とかで「私、怖くないですよ~」って伝えてきたつもり。でも、第一印象は悪くなくても「この人に仕事を頼もう」って思ってもらうには、心の敷居を下げてもらわなくちゃいけないよねぇ。自己紹介の仕方、もう少し考えよう。