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当事者になるということ

「長谷川さんの携帯電話ですか?成城警察署の者です」

先日、突然に警察の方から電話がかかってきました。

「詳しいことは、電話ではお話しづらいので…」というので、警察署へ出頭することになりました。

 

それからの数時間は、まるで刑事ドラマのようでした。

 

詳しくは書けないのですが、どうやら私は、とある事件の被害者として疑われているようです。まだ、証拠が揃っていないので、本当にそうかは断定できていませんが…。

 

以前、テレビ局の報道部で仕事をしていたことがある私にとって(とはいえ警察担当になったことはありませんが)、警察はそれほど怖い存在ではありません。むしろ、市民の安全な生活を守る味方だと思っています。東京でひとり暮らしを始めてからは、近所の派出所のお巡りさんなどにお世話になったことも、何度もあります。

 

 

それに、報道部のリポーターやフリーライターという仕事柄、大変な事態を経験してきた当事者にたくさんお会いして、たくさんお話を聞いてきました。だから、一般の方よりは、そういうことに対する免疫はある、というつもりでいました。

 

でも、まさか自分が事件の当事者になるとは、思いませんでした…。

 

 

当事者って、大変です。何が大変って、精神的に。聞かれたくないことも聞かれるし、思い出したくないことも思い出さなくちゃいけないし、知りたくないことも知る場合だってある。

 

幸いにも(なのかな?)、私は仕事柄、ある程度自分のことを客観的に警察の方にお話したつもりですし、証拠となる私物をお貸ししなければならなかったので、できるだけ協力しました。

 

けれど、ごく普通に生活している女性なら、取り乱さずにはいられなかったかも…。

 

詳しいことは、いろいろなことが明らかになってから、改めて書こうと思っています。そのためのメモも残してあります。

 

事件の当事者になる前と後では、いろんなものの見方が全く変わります。私がその日、警察の方にお世話になったのは、ほんの数時間でしたが、その間にいろんなことがありすぎて、本が1冊書けるんじゃないかと思ったくらいです。「実録!警察の事情聴取」って感じでしょうか。

 

あ、そうそう。刑事ドラマと本物の警察では、いろんなところに違いがありました。やっぱり、ドラマはエンターテイメントなんですねぇ。