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忙しい時ほど必要なコト

ありがたいことに、今月はめちゃくちゃ忙しくしています!!

 

この忙しさは、これまでにないほどで、本当に申し訳ないのですが、いただいたオファーをお断りしなければならない状況になっています。ホント、自分でもびっくりです!

 

本当にありがたいと思いつつ、「お金と仕事はさびしがりやなんだなぁ」と改めて。だって、富裕層に代表されるように、お金は集まるところにはものすごく集まるし、仕事は、繁忙期と閑散期があるように、忙しい時はものすごく忙しくて、ヒマな時は時間を持て余すくらいだったりしますから。

 

んで、現在の私は、完全に「超繁忙期」です。

 

毎日毎日、取材、原稿、打ち合わせと、やることがいっぱいあります。取材と打ち合わせは、先方とコミュニケーションを取ることなので、私にとっては何の苦でもありません。むしろ、楽しいくらい。

 

でも、問題は「原稿」です。これは、私ひとりで何とかしなくてはなりません。

 

私が原稿を書く時は、1.取材時の音声を文字起こし、2.その文章を見ながら、構成を考える、3.文字起こしの文章を並べ替えて執筆、という手順で仕上げています。

 

文字起こしというのは、音声を文章に書き起こす作業なので、機械的にできちゃうのですが、構成と執筆というのは、頭の中を整理しないと進めることができません。私は、この手順に慣れちゃってるので、連日でも大丈夫だろうと思っていました。

 

でも先日、突然、文字起こしから先に進めなくなってしまったのです。

 

文字起こしをした文章を見ながら、構成を考えようとするのですが、頭の中が混乱するばかりで、何も浮かばない。浮かんでも、ちっともわかりやすくない…。頭の中が混乱した状態で、時間ばかりが過ぎていきます。「書かなきゃ」と、気持ちばかりが焦るのですが、自分が納得できるような原稿が書けません。

 

ダメだ。こんな原稿は出せない、と思いました。

 

それで、ご依頼いただいた会社さんには申し訳なかったのですが、原稿の締め切りを少し先に延ばしていただくことにして、半日ほどお休みすることに。一旦、原稿のことを置いといて、お気に入りのカフェに行き、ゆっくりコーヒータイム。

 

すると、あら不思議。あんなに悩んで、時間ばかりが過ぎていた構成が、サラサラッと出てきたんですよ、頭の中に。

 

ああ、私に足りなかったのは、余裕だったんだな、と思いました。時間的な余裕と、気持ちの余裕。

 

「急がば回れ」という言葉があります。“急いで物事をなしとげようとするときは、危険を含む近道を行くよりも、安全確実な遠回りを行くほうがかえって得策だということ”(故事ことわざ辞典より)ですね。

 

焦っていた時の私の頭の中って、きっと「危険な近道」を探していたんじゃないかと思います。「急がなきゃ、急がなきゃ」って感じです。

 

けれど、いうまでもなく、それでは「いいもの」はできません。急いで作成したとしても、急ごしらえの粗悪品では、作り直しを命じられて戻され、かえって時間がかかると思います。

 

急がば回れ。忙しい時こそ、ちょっと時間がかかっても、落ち着いて丁寧に進めることで、先方にも納得していただけるものができるのではないでしょうか。