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「好き」の引き寄せ

以前、読んだ本の中に

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

という言葉が書いてありました。

 

確かこの言葉は、その著者さんオリジナルのものではなく、戦国武将の誰かの言葉だったと思います。

「勝った時は、なぜ勝ったのか理由がわからない時があるが、負けた時は何か理由があるものだ」という意味ですね。

 

この言葉が登場する本は、ビジネス書なのですが、「直感」について書かれた本です。この言葉が引用されているのは、「直感に従ってやってみたら、勝った(または成功した)」という例えなんです。

 

私はこれを読んで「好きとか嫌いも、そうだよなぁ」と思っています。

 

「好き」っていうのには理由がわからないことがあるけれど、「嫌い」にはハッキリと理由がある。私の場合、特に人に対してはそうです。「なんだかわからないけれど、Aさんのことは好き。でも、Bさんはイジワルだからキライ」というように、キライな人に対しては、明確な理由があります。一方で、好きな人に対しては「一緒にいると楽しい」とか「なんか気が合うから好き」という、直感的な理由のような気がするのです。

んで、この写真の「いろいろそうめん」という商品なんですが。

 

 

これは、愛媛県の「五色そうめん」という会社さんが作っているもの。写真のようにカラフルなそうめんがクレヨンみたいにデザインされています。

 

私が初めてこのそうめんを知ったのは、たまたまツイッターのタイムラインに流れてきたから。「めっちゃかわいい!!」と思って、ずっと欲しかったんです。

 

通販で手に入れる、という方法もあるにはあるのですが、そこまででもない。何よりも私は普段、外出が多いので、通販は極力、使わないようにしています。

 

でも、この画像はインターネットで拾ったものではありません。私がこのそうめんを手に入れて、自分で撮った写真です。

 

「めっちゃかわいい!」と思っていたこの商品を手に入れることができたのは、まさに「直感」でした。

 

たまたま、ある日の取材先が銀座で、しかも新橋寄りの銀座だったので、「帰りは新橋駅から帰ろう」と思ったんです。で、銀座から新橋駅方面に歩いていたら、新橋駅の銀座口近くにあったのが「香川・愛媛せとうち旬彩館」という、香川県と愛媛県の合同アンテナショップ。

 

「あれ?こんなところにこんなアンテナショップが…」と思って入ってみて、「そういえば、あのクレヨンそうめん、愛媛のものだったはず」と思い出したんです。

 

香川県といえば「うどん県」としておなじみですが、実は愛媛県もうどんがおいしい地域。だからこのアンテナショップには、いろんなうどんが並んでいました。そして、うどんだけじゃなくて、そうめんもいろいろあるんですね~!!

 

うどんやらそうめんやら、いろいろな麺めんが並ぶ中、ついについに、見つけちゃいました!このクレヨンのデザインを!しかも、同じようなテイストでデザインされた「めんつゆ」まである!

 

うれしくなって、思わず2セット買おうかと思いました。でも、そうめんとめんつゆを2セット持ってみたら、おもいの外おもかったので、1セットでがまん。

 

で、めでたくこの写真を撮った、というわけです。この日、このそうめんセットを持って、知り合いのお店をあちこち回り、会う人会う人に「これ、かわいいでしょ!」と言って自慢しまくりました。

 

おそらく、この商品をアンテナショップで買うことができたのは、私がこれを「好きだ!」と意識したからだと思うんですね。

 

「好きだ!」と思わなかったら、きっと忘れていたと思うし、忘れていれば、たとえ新橋にあるアンテナショップの前を通りかかっても、入ろうと思わなかったはず。「好きだ!」と思ったから、この商品を思い出して、しかも「ショップに入る」という行動に出たんだと思うんです。

 

「好き」という直感は、行動に出るきっかけをくれるんだなぁ。めっちゃかわいいクレヨンのそうめんを見ながら、ニマニマしています。