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自分が変わる前と後

 

はい、こちらの写真は、私が髪を切る前と後です。3年くらい前までは肩までのミディアムヘアでしたが、あれからずーっとショートヘアです。

 

というように、何かをする前と後や、何かを使った前と後で、見た目でわかる変化は写真や映像、画像などで伝えることができます。でも、見た目は変わらないのに中身は変わった場合、言葉やデータなどで伝えるしかありません。

 

「見た目は変わらないのに中身は変わった」ということのひとつが研修や学習です。

 

私は1年に数回、研修講師(プレゼンテーションやコミュニケーションなど)としてお仕事をさせていただくのですが、その際に受講生の方へお願いすることがあります。「研修を受けた後で、自分がどのように変わったのか、教えてください」

 

その変化に気づいてもらうべく、研修の最初に「自分が苦手と思っていること」を口に出して発表してもらっています。たとえば、プレゼンテーションの場合は「人前で話すことが苦手」「話すことはできるが、途中でなにを言っているのかわからなくなる」「しゃべり方がモゴモゴしているといわれる」というようなことですね。

 

これをあえて、口に出して発表してもらうことで、自分の現状を自覚してもらうというのがねらいです。

 

自分でもそうなのですが、自分の中身が変わるときというのは、

(苦手なことなどに)気がつく

  ↓ 

 それについて学ぶまたは調べる

  ↓

 わかるまたは実践する

 

という段階があると思います。現状で「自分はこれが苦手だな」と気づかないと、改善しようとは思わないですからね。で、気づいて改善しようと思うから、調べたり学んだりするわけです。その結果、理解できて実践できると。

 

研修講師をやった後には、必ず「この研修のどこがよかったですか?」と聞くんですが、「楽しかった」「勉強になった」という感想ばかりが聞こえてくることがあります。

 

それはそれでうれしいのですが、講師である私が、受講生であるアナタの何を変えることができたのか。何に役立つことができたのか。それを具体的に聞きたいので、最初に受講生の苦手なことを聞くことにしました。

 

「教えてもらう前と後」という番組がありますが、まさにそういうことですね。何かをやってもらったり、買ってみて使ったりしたもののレビューなどを書くときには「前と後」を具体的に書くと、より一層わかりやすいと思いますよ。