こちらは、みなさんご存じの「セサミストリート」のキャラクターです。もう何十年も前にもらったものですが、お気に入りなので部屋に飾っています。
先日、このキャラクターを見て思ったんですよ。こんな風に、大きな口を開けて笑ういろんな人の顔、なかなかリアルで見なくなったなぁって。リアルで会う人は、たいていマスクをつけてますからね。
だがしかしですよ。マスク必須の今だからこそ、マスクの下では口をハッキリ開けてしゃべる必要があります。マスク越しにしゃべっていると、人の声って聞き取りにくいでしょ?
たぶん、マスクをつけていないときと同じようにしゃべっていると、モゴモゴして何をしゃべっているのかわからない人、いると思います。
なぜ、そうなってしまうのかというと、声は空気の振動だからです。マスクやアクリル板があると空気の流れがさえぎられ、声が聞こえにくくなるんですね。
また、今はリモートワークという人もいると思いますが、オンラインの場合はマイクを通す上に、声がデジタル信号になって飛んでいくので、マスクをしていなくても聞き取りにくいです。
だから、コロナ禍では意識して明瞭に話さなくてはなりません。声を特に大きくする必要はなく、普段と同じくらいの声量でいいので、ハッキリ話せばきちんと伝わります。
「でも、ハッキリ話すって、どうすればいいの?」ですよね。
当然のことですが、話をする、声を出すのは、口やのどです。口ものども筋肉で動きます。だから、口とのどなど、声を出す部分を「筋トレ」しましょう。
「口とのどなど」と書きましたが、声を出すのは身体の上半身だけじゃありません。よく「腹から声を出す」というように、本来、発声は身体全体で行います。ただ、そこまで書くとかなり長くなるので、今回のこのブログでは「口とのど」の練習をします。
ポイントは、口とのどをタテとヨコに大きくひらくこと。口だけじゃなく「のど」も大きくひらきます。
まず、タテにひらく練習です。今、アナタが何時にこのブログを見てくれているのかわかりませんが、眠くなくても「あくび」をしてください。「ふわ~っ」と、あくびです。ついでに、両腕をのばしてもOKです。
で、あくびをした口の、いちばん大きくひらいた状態で、ストップ!イメージとしては、口の中に卵を1個入れたつもりになってください。すると、口だけじゃなく、のどの奥もひらきますね?
はい。これが「口とのどをタテにひらく」ということです。
次に、ヨコにひらく練習です。五十音のアイウエオの「イ」を口に出して言ってみてくだい。単に「イ」ではなく「イ~~~」とのばして言いながら、両手で口の両端を持ち上げてください。できるところまで、ぐ~っと持ち上げます。このとき、声を出しているなら、のどもひらいているはずです。
はい。これが「口とのどをヨコにひらく」ということです。
どちらの動きも、普段、アナタが話すときには使わない範囲まで、口とのどを動かしているのがわかりますか?だから「筋トレ」なんです。「ストレッチ」と言い換えてもいいです。
例えば、それまで前屈ができなかった人が、ストレッチを繰り返すと、いつの間にかできるようになりますよね。つまり、普段よりも大きく筋肉を動かして、筋肉が動く範囲を広げる。そうすると自然に、以前よりも動けるようになります。
口やのどの筋肉も同じです。タテの動きとヨコの動きを意識して、ハッキリしたしゃべり方ができるようになりましょうね。