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質問は情報を引き出すカギ

これは、ペンギンさんのキーホルダーです。池袋のサンシャイン水族館で買いました。好きなんですよ、ペンギンさん。かわいいですよね。

 

あ、でも、今回のブログはペンギンさんの話ではありません。キーホルダーの「キー」つまり、カギのお話です。

 

私のメインの仕事はライターなのですが、ライターは文章を書く以前に、取材をすることが仕事です。取材にもいろんな取材があって、企業のホームページに掲載するための「お客さまの声」を取材することも多いです。

 

以前、その「お客さまの声」を取材したときのことです。その取材の場には、企業の担当者、お客さま、私の三者が同席していました。私がお客さまにあれこれ質問して、その企業のいいところを答えてもらったんです。

 

で、その取材後に、同席した担当者さんから「引き出しますね〜」と、ほめられたことがあります。そのクライアント企業さんは、お客さまととても良好な関係を築いていらっしゃるのですが、そういう会社でも「普段はなかなか聞けないことが聞けてよかった」と仰っていました。いい人間関係を築いていても、お客さまの本音はなかなか引き出せないものなんですよね。

 

お客さまの本音を引き出すコツは、こちらがどんな質問をするかにかかっています。

 

私は取材時に、取材先から「聞かれて思い出したんですけど…」とよく言われるんですが、こちらが適切な質問することよって、相手の頭の中の奥底にしまわれていた記憶が、フッと浮かび上がってくるんですね。それはあたかも、開かずの扉を開くカギのようなものです。

 

「じゃあ、どういう質問をすればいいのよ?」と聞かれると、これがまた、答えるのが難しい。なぜなら、その時々でシチュエーションが全然違うからです。もちろん、相手によってもどんな質問をすれば「記憶の扉」が開くのかは変わってきます。

 

だからまずは、「自分だったら、こんな質問をすればこう答える」というのを想像してみてください。

 

自問自答といいますが、私はこのブログを書くときも頭の中で「何を伝えたくて書く?」と自分に問いかけています。その答えが「今回は、質問することの重要性を伝えたい」と思ったので、こうして「質問すること」について書いています。

 

マンガなどでも、登場人物の頭の中がセリフになってることがありますよね。「ん?これはなんだ?」とか「どうすればいいんだ?」とか。そして自問した登場人物が、自分への答えとして解決方法を思いついて、それを実行します。

 

先ほど、私は質問のことを「記憶の扉を開くカギ」と書きました。でも、改めて書いてみると、自分に対しても他人に対しても「問う=質問」は、さまざまなことを解決する扉を開くカギなのかもしれません。