· 

耳で聞いてわかる文章

以前、とあるクライアントさんから「長谷川さんの文章はわかりやすいね」とほめていただいたことがあります。うれしかったなぁ。

 

んで、それを思い出したので「なんでだろう?」と考えてみました。

 

たぶん、私の原稿は、新聞や出版社出身のライターさんに比べて、ひらがなが多いからだと思います。例えば、「○○が可能」という言い方がありますが、私は「○○ができる」と、ひらがなで書きます。

 

これは以前、私がテレビのニュースを書いていたからです。テレビだけではなく、私がいたテレビ局はラジオ局でもあったので(TBSにはテレビとラジオが両方あるようなもの)、私がいた報道部で取材したものは、ラジオでも放送することがありました。

 

だから、「耳で聞いてわかるニュース」を書くことが普通だったんです。耳で聞いてわかるように表現するには、漢字の熟語を使うよりも、あえて、ひらがなを使って表現した方がわかりやすいですよね。

 

例えば、「原稿執筆=げんこうしっぴつ」よりも「原稿をかく」の方がわかりやすいし、「災害防御策=さいがいぼうぎょさく」よりも「災害をふせぐ対策」の方がわかりやすいです。

 

漢字を使った方がいい表現も、もちろんありますし、漢字を使った方が賢そうに見えるかもしれないと思うこともあります。

 

でも、私はひらがなの多い、耳で聞いてわかる文章を書いていこうと思っています。難しいことをわかりやすく伝えたいから。