「インターネットの中には、過去のことと、他人の体験しかないんですよ」
これは以前、取材のためにお会いしたとあるコンサルタントの方が仰っていた言葉です。
インターネットが当たり前になって、情報がたくさんあり過ぎるが故に、かえって迷って迷って、迷い過ぎて、一体、自分は本当に何をしたいのか、本当にやるべきことは何なのか、わからなくなっている。
だから、このコンサルタントさんは自分のお客さまに対して「自分が本当にやるべきこと、やりたいと思っていること」を気づかせてあげるのだそうです。
私の仕事も、まだインターネットや本には載っていないことを、現場に行って、当事者からお話を聞いて、文章にして伝えることです。私自身の体験ではありませんが、インターネットには載っていない情報を発信している、と思っています。
過去のことと、他人の体験に惑わされず、自分の人生を生きる。
インターネットは便利だけれど、いつの時代も、やっぱり人間はまっさらな自分の頭で考えて動くしかないのだと、このコンサルタントさんのお話を聞いて思ったのでした。もう何年も前にうかがった言葉ですが、今でもずっと心に残っています。