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人は無意識のうちに「自分」が出る

人は、言葉だけならウソをつくことができます。本当はできそうにないことも「できます」というかもしれません。

 

でも、必ず無意識のうちに「自分」が出ます。

 

とある研修の中では、受講生を観察して、その人がどういう人物かを客観的に評価するというものがあります。研修中の言葉遣いや行動から、表現力や発想力、説得力、積極性などがその人にあるか否かを評価するのです。

 

受講生に何も質問することなく、相手を観察するだけで、分かっちゃうんですよ、これが。ただし、講師側が「そういう見方」をしないと見えてきませんけどね。

 

例えば、社内の会議では他の人にはないいいアイデアを出すのに、社外に出ると、そのアイデアを上手く説明できない人。

 

そういう人は、発想力はあるけれど、説得力や表現力が足りない。

 

それから、何でも「それ、やろうよ!」と、とても積極的だけれど、その後はどう進めればいいのか、具体的な提案がない人。

 

そういう人は、積極性はあるけれど、計画性がない。

 

こうやって、いろいろ当てはめてみると、その人のことをちょっと客観的に見ることができて、「この人は、こんな特徴があるから、こういうところはカバーしてあげよう」と思えるような気がします。

 

大事なことなので、もう一度。人は無意識のうちに、言葉や行動に「自分」が出ます。時には客観的に相手を観察してみましょう。