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「何を」伝えるかは構成が大事

このところ、プレゼンについてお伝えしています。改めて、プレゼンの意味は…。

 

プレゼンテーション【英】:presentation

自分の考え,意思を第三者に理解させるための伝達手段,またはその行為。

 

ビジネスで「プレゼン」というと、パワーポイントで立派な資料をつくることと思っている人もいるみたいですが、そうではありません。

 

プレゼンは「誰が」「何を」「どのように伝えるか」がその本質で、聞いている相手に理解してもらい、納得してもらい、最終的にはその人の行動を変えることが目的とされています。

 

今回はこのうち「何を」について。これは情報収集と構成がカギです。

 

まず、何を伝えるか、伝えたいか、というテーマを決めます。例えば「新製品の特徴」を発表する場合。

・これまでの自社製品との比較。

・他社製品との比較。

・どこがどう変わったのか?

・なぜ、そのように変えたのか?

などなど、いろんな情報を集めると思います。

 

集めた情報を、聞いている人にそのまま伝えても伝わりませんから、それを組み立てて原稿にしますよね。これが「構成」です。構成は料理でいえば、集めた食材を、どんな料理にするのかを考えて決める段階。とっても重要ですね。

 

文章の構成には、大きくわけて3つあります。

1.起承転結 2.三段構成=序論、本論、結論 3.PREP法=Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論)です。学校の国語の時間などでは、文章の構成を「起承転結」とだけ教えられることが多いかもしれません。 

 

ではここで、「起承転結とPREP法の違い」を昔話「ももたろう」を例にお話しましょう。

「ももたろう」といえば……。

むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。(中略)桃を切ってみると、男の子が生まれました……。

という始まりですね。これが起承転結の「起承」の部分です。

 

これをPREP法で、つまり結論からいうと……。

ももたろうという男の子が鬼ヶ島に鬼退治に行きました。ももたろうというのは、おばあさんが川へ洗濯に行ったときに拾ってきた桃から生まれた男の子です…。

というようになります。

 

昔話や映画なら起承転結でもいいのですが、忙しいビジネスの世界でこれをやられたら、時間がいくらあっても足りませんね。だから例えば、ニュース番組なども結論から伝えます。短時間で必要なことを伝えなくてはならないので、起承転結ではなく、結論から伝えて、理由や詳細は後なんです。

 

プレゼンの構成は、こんな感じがわかりやすいと、私は思います。

現状や問題点(現在起きていること)

  ↓ 

原因(過去に起きたこと) 

  ↓ 

予想や希望、解決策(未来に起きてほしいこと)

 

ちなみに、原稿を書くとき、ぜひ意識していただきたいのは、こんなこと。

・ポイントを絞る

・メリハリをつける

・大きなことから、小さなことへ

・文章は短く、具体的に(基本は5W1H)

 

プレゼンは、目の前にいる人が「聞いてくれる」ものです。たしかに資料があるので「見る」という行為も伴いますが、見るだけでいいのなら、資料を配ればいいですよね。そうではなくて、わざわざアナタが「しゃべる」のですから、書き言葉ではなく、話し言葉を使いましょう。

 

話し言葉に長文は厳禁。聞いている人の頭の中に「???」がたくさん浮かんできます。それでは伝わるプレゼンにはなりません。文章は短く、具体的に。とても大きなポイントです。