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感情が動いたときに「記録」をとる

桜は、満開のときももちろんきれいですが、こうして一輪ずつ咲き始めたときも、そして少しずつ散っていくときもきれいですね。

 

ひとくちに「桜」といっても、きれいだなと思うときは、それぞれというわけです。

 

それは、桜に限りません。もっといえば、花に限ったことでもありません。おいしいものを食べたときでも、映画を見たときでも、いつ、どこで、誰と見たのか、どんなシチュエーションで食べたのかによって、感じ方は全く違うと思います。

 

だから私は、そのときどきで「記録」を残すことにしています。最も多いのは、スマホで写真を撮ることですが、スマホに文字としてメモを残したり、そのときにお金を使ったら、レシートを残すこともあります。

 

なぜなら、それらが「自分の記憶を引き出すカギ」になるからです。

 

人は忘れる生きものなので、そのときにどんなに感動しても、少し時間が経てば、その感動が薄れてしまいます。

 

けれども、なにかしらそのときの「記録」を見れば、不思議なことにすぅーっと、そのときの感情を思い出しますよね。

 

わかりやすい例は、同窓会です。コロナ禍になって、なかなかリアルで会う同窓会の開催はむずかしくなりましたが、ここでは、リアル開催の同窓会を思い出してください。懐かしい面々が集まった会場で、誰かが昔の写真なんかを持ってきていたら、どうでしょうか?

 

たちまちみんながあの当時に戻って、「あ~!あのとき、アンタ、あんなことしたよね!」「そういえば、こんなこと言われた~」と、思い出さなくてもいいような細かいことまで思い出すんじゃないでしょうか(笑)。

 

こういうことは、この同窓会の例に限ったことではなく、日常のできごとでもそうだと思います。実際に、写真やメモなどの記録をとっていないときのことは、なかなか思い出しにくいはずです。

 

今は、昔と違って、スマホで簡単に写真が撮れますし、撮ったものを現像する必要もありません。誰かに何かを伝えたいと思っている人は、普段から「こんなことまで写真に撮るの?」ということでも写真を撮ったり、メモを取るクセをつけておくといいですよ。

 

きっと後々、その写真やメモはあなたの「伝えたい」という想いの役に立ってくれることでしょう。