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取材は、現場で。

とても久しぶりに、出張取材へいってきました。取材は普通にしていたのですが、「久しぶりに」というのは、出張が久しぶりだったんです。

 

コロナ禍になってから、いろんなお仕事がオンラインになっていますが、私の仕事もご多分にもれず、オンラインが多くなりました。特に今年はどういうわけか、1月から4月まで、オンラインや東京近郊の取材が多く、新幹線や飛行機に乗ることはありませんでした。

 

久しぶりに新幹線に乗り、さらに在来線に乗り換えていった取材先は、福井県福井市です。私にとっては初の福井で、駅前にいた巨大な恐竜のオブジェに、びっくりしました。しかもこのオブジェ、動くし、鳴き声も出すんですよ!さすが、恐竜王国です!

また、恐竜がいる駅前(西口)と反対側の駅前(東口)では、駅の改良工事が進行中でした。

 

現在は金沢が終点の北陸新幹線が、来年2024年の春には、福井県敦賀市まで延伸するそうで、それに伴う工事のようです。

 

駅の中には「いよいよ福井」という大きな垂れ幕が掲げられていて、地元の方々の期待が感じられました。

 

今回の出張は、とある機械関連の会社さんにお話をうかがうことが目的だったので、観光関連のお話は直接はお聞きしませんでした。

 

でも、その会社さんへ向かう際にタクシーに乗ったので、タクシーの運転手さんから「期待半分、不安半分」というお話をうかがいました。「(開業して)最初のうちはお客さんが来てくれると思うんだけど、その後も続いてくれるのかなぁ。福井はあまり見るところ(観光地など)もないしねぇ……」と仰っていました。

 

それに似たような話が、30年以上前、私のふるさと山形でもありました。山形新幹線が開業するときのことです。「そんなに見どころがあるのか?」みたいなことを地元の人が言っていたと思います。でも今や、山形は首都圏から多くの観光客が訪れるエリアになりました。

 

だからきっと福井も、地元の人たちが自分たちのまちの魅力を再発見して、その魅力を発信して、多くの観光客が来るエリアにできると思います。

 

前述のように、今回の取材は観光には直接関係がなかったのですが、新幹線の延伸が間近なことも、地元の人が不安半分であることも、現場に行かなければわからなかったことです。

 

このことが、今後の取材のネタになるかもしれないし、何かの企画の役に立つかもしれない。取材のヒントやアイデアは、現場にあります。だからやっぱり、取材は現場に行かなきゃわからないと思った、久しぶりの出張なのでした。