今月は久しぶりに東海道新幹線に乗って、愛知県と岐阜県へ出張取材に行ってきました。
今回の取材も、中小企業の社長さんからその会社について話を聞いて、それを文章にするものです。自分の会社について聞かれるわけですから、先方にとってはそんなに難しいことではないと思います。
当日の取材が終わった後、いつものことですが、先方とメールのやり取りがありました。そのメールに、こんなことが書いてあったんです。
「質問されて話をしているうちに、自分でも気づきがありました。ありがとうございました」
おそらく、この社長さんが普段接している会社の方や取引先からは聞かれないような質問を、私がしたのだと思います。
私にとってはいつもの取材と変わりありませんでしたが、考えてみれば、先方にとって自分の会社を取材されるということが「いつものこと」ではないんですよね。
どんな人に取材しても思うのですが、答えはその人の中にあります。けれども、取材という形で質問されないと、自分の会社のことは改めて言葉にしないものです。
だから、改めて質問されると「ん？？」と考えて、言葉にします。社長自身が自分の会社に関することを言葉にして答えたことで、いつもは気づかなかったことに気がつくのではないでしょうか。
先方に時間をつくってもらい、会社にお邪魔して取材させてもらったのに、取材後にお礼を言われて、こちらもうれしくなりました。
改めて、ライターというのは楽しくて不思議な仕事だと思います。やっててよかった～！！