♪ふ〜じはに〜っぽ〜ん いちの〜やま〜♪
先日、今年初の出張取材にいってきました。
目的地は愛知県だったので、東京駅から東海道新幹線に乗り、途中で見えたのが、この富士山。いつ見ても、美しいですね。
で、ですね。
その新幹線の中で、私はその日の取材について考えていました。
その日の取材先は、愛知県にある中小企業で、従業員が約300人。人材育成に力を入れている会社です。
ネットで調べてみたら、その会社の記事が載っていました。どうやら、従業員にいろんな研修を受けてもらってるみたいです。もちろん、費用は会社負担で。
記事を読んで、それはわかったんですが、私はイマイチ納得がいかなかったんです。その記事には「なぜ、費用を負担してまで研修に行かせるのか」が書いてなかったから。そこで、私が取材するときは、そこをしっかり聞くことにしました。
というか、考えてみたら、それは私が毎回、取材先に聞いていることなんです。
「なぜ、それをやったのか?」
これはつまり、表面にあらわれる行動や結果だけではなく、取材相手の意図や気持ちを聞く、ということです。
ビジネス系の記事というと、数字とか手法とかを書くのが当たり前と思われがちです。
でも私は、たとえビジネス系の記事であっても、ストーリーにした方が読者に伝わりやすいと思っています。そのためには「人」を描く必要がある。人の心を描く必要があると思うのです。
映画が多くの人の心に届くのは、主人公をはじめとする登場人物に感情移入するからです。それは、ビジネス系の記事でも同じ。単に事象を書いただけでは、伝わりにくい。人のことを書いた方が伝わりやすいと思います。ビジネスだって、人がやっていることです。事象や数字のウラには、それをやっている「人」がいますからね。