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会って最初に話すこと

先日、取材で京都に行ってきました。

写真は、取材先の近くを流れている川。京都といえば……そう、「鴨川」です。

 

この日は暖かかったので、ランチタイムには川沿いでのんびりする人たちがいて、ドラマの舞台のような光景に「おお~。これがあの鴨川だわ~」と、観光客気分になりました。

 

とはいえ、仕事で行ったので、東京から京都へ向かう新幹線の中では、ちゃんと仕事のことを考えてました。

 

今回の取材先も小規模な会社で、取材相手は女性社長です。取材内容や質問は、事前にメールで送ってあります。だから、おそらく先方は、質問に対する答えを用意してくれているはずです。

 

でも、私は新幹線の中で、相手と何を話そうかと考えていました。

 

「何を話すか」というのは、取材という本題に入る前に、どんなことを話せばいいのか、ということです。

 

本題について、表面的な内容だけ聞けばいいのなら、わざわざ会いに行く必要はないと、私は思っています。オンラインでもいいし、なんならメールでも済むかもしれません。

 

でも、私のような取材ライターが、わざわざ相手に直接会いに行くのは、相手からもっとホンネや深い話を聞きたいからです。

 

その、ホンネや深い話を引き出すのに必要なのが、本題に入る前に話すことです。いわば「場を温める」ための話題。この話題をふって、相手がノッてくれば、本題に入っても深い話をしてくれます。

 

たとえば、今回の京都での取材。取材相手は女性ですが、インターネットで検索してみると、彼女は幼い頃から「空手」を習っていることがわかりました。

 

そこで私は、彼女と私の共通点を思いつきました。それは、私にとって第二のふるさと「沖縄」です。

 

空手は、沖縄発祥の武術です。だから、空手を学ぶ人は、沖縄の選手のことを知っている人がとても多い。実際に、2021年の東京オリンピックでは、沖縄の選手が男子空手で金メダルをとりましたよね。

 

……と思いながら、取材先に到着し、名刺交換をして間もなく、空手の話をふってみました。「取材とは直接関係ないんですけど、空手を習っていらっしゃるそうですね。私、沖縄に長く住んでいたことがあるんです」と言った途端、取材相手の社長さんは「わ~!そうなんですか!」と笑顔になって、有名な空手選手の話で、ひとしきり盛り上がりました。

 

そこからさりげなく、話の流れを本題に持っていって、本題の話も楽しくうかがうことができました。

 

私のように取材をする人だけではなく、どんな仕事でも、初対面の人と話すときには、いきなり本題に入るよりも、まず、場を温める会話をすることで、本題も話しやすくなります。

 

その本題の前の話題は、お天気の話をする人が多いと思いますが、それでは話が盛り上がりにくいですよね。今は、SNSでいろんな人のいろんな情報が検索できますから、「仕事以外の共通点」を探すと、盛り上がる話題を見つけることができますよ。