今年は、とても久しぶりに司会の仕事を承りました。
この写真は数年前、とある会社の周年パーティーで司会をさせていただいた時の私です。
司会者というと、多くの方にとってイメージしやすいのは、結婚披露宴の司会者ではないかと思います。
かくいう私も、最も多く経験してきたのは、結婚式と結婚披露宴の司会です。
しかし、コロナ禍を経て、結婚披露宴などのように大勢の人が集まる機会が、極端に減ってしまいました。それに伴って、私の司会の仕事も減りました。
それに、昔と違って現在では、動画配信などを気軽にできるようになったこともあり、おしゃべりが上手な一般の方が増えています。プロに頼まなくても、司会くらいはできる、という方もいるのではないでしょうか。
そうしたさまざまな理由があって、司会の仕事が減っていくのは仕方がないのかなぁ、と思っていました。
でも今年は、久しぶりに現場で司会の仕事をしてみて、思ったことがあります。
それは、プロと一般の方との違いです。
今回の司会は、とある企業が社名変更をするので、そのお披露目、という場でした。その企業の社員の方々や、日頃お世話になっている会社の方たちが招かれています。
この会の運営担当者は、広報を兼ねている社員さんでした。本番の1週間ほど前に、顔を合わせて打ち合わせをすることになったのですが、それに関するメールのやり取りで、こんなご依頼がありました。
「進行表ができたので、台本を作成していただきたいのですが」
ここで、改めて、「進行表」と「台本」の違いを見てみましょう。
【進行表】 イベントなどの当日の流れや内容、役割分担を時系列でまとめた一覧表。
【台本】 セリフ・ト書などが書いてある本。脚本。
ファイルのイメージでいうと、
進行表はエクセル、台本はワード、というとわかりやすいかもしれません。
前述の説明にあるように、進行表は「時系列」で書いてあり、大事なのは「時間」です。
一方で、台本は「セリフ」などが書いてあり、進行表よりも「言葉」が重要視されます。
私が、というよりも、私だけではなく、
プロの司会者なら、おそらく多くの人が「台本」は必要としません。
「進行表」があれば、司会はできます。
よほど、言葉に細かいクライアントさんだったり、
その会合を放送や動画配信でもしない限り、ですが。
なぜなら、大勢の人の前でも、必要かつ適切な言葉を、
その都度、マイクを使って発することができるからです。
私たちは、そういう訓練をしています。だから、プロなのです。
例えば、進行表に「乾杯の発声 株式会社〇〇 代表取締役△△様」と書いてある場合。
「それでは、乾杯のご発声を 株式会社〇〇 代表取締役△△様、お願いいたします。
会場のみなさま、お飲み物のご用意はよろしいでしょうか。」
(△△様 登壇、ごあいさつ。来場者にご起立いただき、乾杯)
「本日は、誠におめでとうございます。どうぞ、ご着席くださいませ。」
みたいなことが、マイクでサラッと言えるわけです。
だから、進行表があれば、台本は必要ありません。
ただし、会合の名称や、ご招待客の会社名、お名前などの固有名詞は、
間違いなく進行表または別紙に書いていただく必要があります。
こればかりは、どんなにプロでも、自分で勝手に言葉をつくり出すわけにはいかないからです。
でももし、一般の方がなんらかの会合の司会をするなら、台本を書くことをおすすめします。
一般の方の場合には、どんなに動画配信に慣れている人でも、
大勢の人の前では、緊張して、言葉が出てこないことがあると思うからです。
そういう時に、役に立つのが台本です。
自分で言うのもなんですが、
大勢の人の前で、必要な場面で必要な言葉を、マイクで発することができるのは、訓練の賜物。
台本を書くのもめんどうだし、緊張するのもイヤだなぁ、と思う方は、
どうぞ私にご連絡くださいませ。司会のお仕事、承ります。
