この写真は、今年2月8日、東京で大雪が降った朝。寒かったですねぇ。まさか、こんなに積もるとは思っていませんでした。
東京では、めったに雪は降りませんが、それでも冬になると、ラジオから「車の冬装備について」注意するがCMが流れてきます。
車の冬装備、というのは、チェーンを用意したり、冬用タイヤにするということ。東京はほとんど雪が降らなくても、例えば長距離トラックなどは、峠道を通る際に雪が降っていたり、道路が凍結していたりするから、こうした装備がないと危ないよ、と注意を呼びかけるCMが、ラジオから流れてくることがあるのです。
で、私は毎年、というか、毎シーズン、このラジオCMがとても気になっています。
なぜ、気になるのかというと、毎シーズン、似たような内容なのに、耳で聞いた時に「ん~??」と思う言葉を、毎回、使っているからです。
例えば、こんな感じ・・・。
「平地では雨でも、峠道では降雪があったり、道路が凍結したりしていることがあります。タイヤチェーンを装着するなどの冬装備を万全にしましょう」
これのどこが、気になるのか?
目で見ると、ごく普通の文章なのですが、これを音読してみてください。
「へいちではあめでも、とうげみちではこうせつがあったり、どうろがとうけつしたりしていることがあります。タイヤチェーンをそうちゃくするなど、ふゆそうびをばんぜんにしましょう」
なんとなく、私が気になることが、おわかりいただけたのではないでしょうか。
「降雪=こうせつ」
「凍結=とうけつ」
「装着=そうちゃく」
これらの言葉を、目で見て読んでいると、何の違和感もありません。
でも、耳で聞いてみると、「ん??」と思いませんか?
雪が降る、という意味の「こうせつ」という同じ音には、公設や高説、巧拙という言葉もあります。
凍るという意味の「とうけつ」には、当欠や統血という言葉もあります。
装備を着けるという意味の「そうちゃく」には、早着という言葉もあります。
つまり、同音異義語があるんですね。
どの同音異義語も、文章全体を見れば、当てはまらないことがわかるのですが、
ラジオCMという特性上、聞いている人は、文章全体がわかりにくい。
まさに、このCMがターゲットとしているような、運転しながら聞いている人もいるでしょう。
そんな「ながら聞き」の人にとって、同音異義語は「伝わらない」もしくは「伝わりにくい」言葉だと思います。
だから特に、ラジオは、CMでも番組でも、できるだけ同音異義語を避けて、なおかつ「耳で聞いてわかりやすい言葉」に言い換えるといいんじゃないかと思うんです。
例えば、先ほどの、車の冬装備についてならば・・・。
元の文章>「平地では雨でも、峠道では降雪があったり、道路が凍結したりしていることがあります。タイヤチェーンを装着するなどの冬装備を万全にしましょう」
変更後の文章>「平地では雨でも、峠道では雪が降ったり、道路が凍ったりしていることがあります。タイヤチェーンを着けるなどの冬装備を万全にしましょう」
いかがでしょうか。変更後の方が、耳で聞いてわかりやすくなっていると思いませんか?
今シーズンは、もうそろそろ冬装備に関するお知らせも要らなくなる時期だと思いますので、
次のシーズンには、耳で聞いてわかりやすいラジオCMになっていることを願います。
