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まだ知られていない沖縄料理?

今日10月17日は「沖縄そばの日」です。
これは、そば粉が入っていない沖縄そばのことを正式に「そば」と呼べるようになった日を記念したものです(詳細は沖縄生麺協同組合のリンクをどうぞ)。

 

というわけで、東京在住の私も、どうしても沖縄そばを食べたくなり、新宿にある沖縄料理屋さんへ。

 

このお店は、内装に赤瓦にシーサー、オリオンビールの提灯などが使われており、BGMは沖縄のポップス。那覇市に本店があるためか、店内で働いているスタッフさんも、ほとんどが沖縄人のようで、沖縄が第二のふるさとである私にとっては、とてもホッとする空間なのです。

 

私がこのお店に入ったのは、お昼12時のほんの少し前。入った直後はまだ空席が目立ちましたが、12時を過ぎると、あっという間に近隣のサラリーマンやOLさんでいっぱいになりました。

 

私は注文した「軟骨ソーキそば」を待つ間も、食べている間も、周囲の人の会話を聞いていました。なぜって、新宿駅のすぐ近く、都心のど真ん中にあるこのお店に、どんな人が来ているのか、とっても興味津々だから。

 

私のように沖縄好きの人や、沖縄出身の人はもちろんですが、そういう人に連れてこられた、沖縄には全く興味のなさそうな人がいたのが、私にとってはとてもおもしろかった!そういう人たちの会話を聞けるのが、都心のお店ならではだと思います。

 

私の隣席に座ったサラリーマンのおじさまは、部下か、もしくは仕事関係者の女性と3人でこの沖縄料理屋さんにやって来ました。どうやらその女性たちが沖縄好きで、おじさまはあまり沖縄のことをご存知ないらしく、この店で見るものは珍しいものばかりのようです。

 

メニューを見ても、「○○チャンプルー」とか「ジューシー」とか、見たことのない言葉が並んでいるので、いちいち連れの女性たちから説明を受けていました。

 

んで、おじさまが注文したのは「ポーク玉子定食」です。ポークはスパムとも言われる豚肉の缶詰で、それを薄くスライスして焼いたものと玉子焼きを一緒にお皿に盛り付け、ご飯と汁ものを付けて定食にするのは、沖縄の定番料理。

 

このお店では、その定食に「あるもの」が付いていました。

 

それは、もう、きっと多くの人が「あ~、知ってる!沖縄のお菓子ね!」というものだと思います。茶色で、見た目は丸いけれど、チューリップの花のように上部が少し開いていて、見るからに揚げ物、という感じのもの。

 

それを指差して、おじさまは「これは、ナニ?」と小さな声で聞いていたんです。聞かれた女性陣は「あ、それはデザートですから、最後に食べた方がいいですよ」と。

 

そう、その茶色で丸いものは、サーターアンダギーです。沖縄のドーナツですね。

 

その会話を横で聞いていた私は「ああ、まだコレを知らない人がいるんだなぁ」と、ちょっと意外に思いました。

 

東京には、沖縄料理屋さんがたくさんあるので、沖縄料理自体もすっかりメジャーになったと思っていましたが、まだまだ知られていないのかも。あまり沖縄にご縁がなさそうな人には、積極的に紹介しましょうかねぇ、と思ったランチタイムなのでした。