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東京で「沖縄アンテナ」を張る

この写真は今年の夏、東京都内のある駅の構内で見かけたポスターです。都内の美術館で、沖縄の美術品を集めた展示が行われるというお知らせでした。

 

このポスターをパッと見た時に、私は「琉球」という文字よりも、この帽子のような王冠を見て「沖縄だ」と咄嗟に思いました。それはもちろん、私が以前、沖縄に住んでいて、この王冠を被った王様の絵を見ていたからだと思います。

 

東京では、沖縄に関するものを意外にたくさん見かけることがあります。アンテナショップや沖縄料理屋さん、沖縄の三味線である三線を教える教室、東京やその周辺のあちこちで行われるエイサー祭りなどなど…。

 

きっとそれらに気づくのは、都内では沖縄のものが少数派で目立つからということもありますが、私が「沖縄」というアンテナを張っているからということもある思うんですね。

 

私の沖縄アンテナは、そのお店や街が「沖縄アピール」している時だけではなく、沖縄アピールをしていない時でも、ピピッと反応する時があります。

 

それは例えば、電車に乗っている時。

 

ちょっと肌の色が浅黒くて、顔のホリが深く、黒目がちの目がクリっとしていて、身長が低めの男性がいると「アナタ、沖縄人でしょ?」と話しかけたくなります。

 

最近は、東京にやってくるアジア系の外国人観光客も多いので、沖縄人はパッと見、フィリピンやタイなどの人によく間違われることがあるそうです。実際、私の知り合いは「よく英語で話しかけられるよ(笑)」と言っていました。

 

でも、私はゼッタイに間違えない自信があります!「なんで?見た目だけならよく似てるじゃん」と言われそうですが、いやいや、なんていうか、15年も沖縄に住んで、長年、沖縄人を見続けてきた「勘」みたいなものがあるんですよ!

 

そういう勘も、私の「沖縄アンテナ」なのだと思います。

 

ま、このアンテナにはたまに、ヘンなものとか、私の波長に合わないものが引っかかったりして、困ることもあるんですけどね。でも、たいていは有意義なご縁を運んできてくれたりするので、とても大事なアンテナなのです。沖縄アンテナを張りつつ、これからも「東京の沖縄ネタ」を書いていこうと思います。

 

あ~!!東京の沖縄だけじゃなくて、リアル沖縄に取材に行きたい!!