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「ピンチはチャンス」はじめます。

「ピンチはチャンス」という私自身の体験を、今日から不定期でブログに書くことにしました。(※今回は長文です)

 

なぜなら、それがこれまでも、これからも、私の仕事だからです。これまでは、取材先の「ピンチはチャンス」を書いてきましたが、このブログには私自身の「ピンチはチャンス」を書きます。

 

私は初めてお会いする方から「ライターって、どんな分野を書いているんですか?」とよく質問されます。それに対する私の答えは、こうです。

 

「現在、売上が右肩上がりの中小企業の社長さんや小売店の店長さんなどにインタビューして、記事を書きます。取材する会社やお店は、一度は倒産や閉店の危機になったようなところで、なぜそこから現在のような良い状況になったのか、V字回復のきっかけやその時の気持ちを伺います」

 

つまり、私が普段、取材しているのは「小さな企業やお店のプロジェクトX」のようなお話ばかりです。そういうお話って、業界を問わず、みんなが知りたいことだと思います。

 

私はライターで、こうした取材もたくさんしているけれど、自分の本を出版したことがありません。んで、先日「私が本を出版するとしたら…」ということを、ちょっと本気で考えてみました。それで、出てきた答えが「ピンチはチャンス」だったんです。しかも、新たにどこかへ取材に行くというのではなく、「自分のことを書けばいいんじゃん!」と思い付いちゃったんですね。

 

なぜって、振り返れば私、実は結構、傍から見ればギリギリなことやってますから。特に、フリーランス生活が長いので、経済的には苦労してるんですよ。それに、挫折とかも結構あったし。

 

っていうのを、文章にすればいいんじゃん!と思ったわけです。

 

で、第一回はとなる今回は、今のスタイルのブログをはじめるきっかけについてです。そのきっかけは「新幹線代がない!」というピンチがあったから。

 

実は2018年の夏ごろ、仕事の依頼がなさすぎて、お金がなかったんです。ようやく来た依頼が静岡・浜松での取材。取材にいかなければならないのに「新幹線代がない!」というものすごくピンチな状況にまでなってしまいました。

 

それで仕方なく、高速バスで移動することにしたんです。高速バスで移動すると、浜松まで4時間もかかりますが、交通費は新幹線の半額程度で済みます。その時の状況を当時、「月末と、やりくりと、バスの旅」というブログに書いています。

 

自分でいうのもなんですが、このブログ、とても楽観的に書いているんですね。今考えると「取材に行くお金がないライターって、ヤバいじゃん!」と思いますが…。

 

ブログは楽観的に書いていますが、この時、確かに私は自分の経済的状況を「ヤバい!」と思ったんです。新幹線代がなくて高速バスで移動しているなんて、本当に自分が情けなくなりました。それで、こういう状況を今後つくらないようにするにはどうすればいいのか??と、考えたんですね。

 

その結果が「自分でコンテンツをつくる」ということでした。

 

それまで私は、出版社や編集プロダクションなどのクライアントさんから、仕事の依頼を「待っていた」ように思います。だから、仕事の依頼が少ない時は「今月、収入が少ないな…。どうしよう…」と、やりくりを考えるのに精いっぱい。仕事がないから時間はあるのに、自分では動かなかった「受け身」の状態でした。

 

でも、「自分でコンテンツをつくる」といっても、自費出版ができるような資金はありません。さて、どうしよう…。

 

そこでとにかく、お金のかからない方法を模索しました。とはいえ、やっぱり自分で動くとなるとお金はかかる。だから、とりあえず「ブログ」というコンテンツを書き溜めることにしたのです。ブログを書いて、ツイッターやフェイスブックにブログのリンクをはる。これなら無料でできるので、できる限り頻繁にやることにしました。

 

すると不思議なことに、仕事の依頼が増えてきたんです!それまでのクライアントさんのように出版業界だけではなく、コンサルタントや企業広報などの業界からも「ヒアリングをして、文章を書いてほしい」という依頼をいただくようになりました!ありがとうございます!!\(^o^)/

 

おかげさまで、現在は多方面から依頼をいただくようになり、「ライターという仕事は、いろいろなところで求められているんだなぁ」と思えるようになりました。もちろん収入も、高速バスで移動した時とは比較にならないくらい増えています。ま、あの時が低すぎたんですが…。

 

こうして文章にまとめてみると、改めて「ピンチはチャンス」だったと思います。いや~、私の人生、ピンチだらけだったんだなぁ。これで書くネタ、いっぱいあるわ~!!