街中にあるのに、とっても天井の高い建物が突然あらわれるので、結構びっくりします。
入口を入ると、受付とミュージアムショップがあって、そこまでは無料で入れるみたいです。ちなみに、入場料は900円。私は「ぐるっとパス」を持っているので、お金を払わずに入場できました。
さて、こちらは1階の展示室。外観から見ても「天井の高い建物だなぁ」と思ったんですけど、中に入ると想像以上!シンプルでオープンな感じだけど、とても高級感のある空間です。
こちらは、1階から2階へ続く階段です。この先に、このミュージアムならではの空間があります。
それがこちらの「モリソン書庫」です。
100年以上前に、モリソンさんというオーストラリア人のジャーナリストが集めたアジアに関する本が展示されています。
めちゃくちゃ天井の高い図書館みたいですが、これらの本はいわば文化財のようなもの。借りることも触ることもできません。
この空間は3階分くらいあって、天井まで本、本、本…。そのほとんどが英語で書かれてあるようです。
写真の下の方に見える窓のような部分には、これらの本の一部が展示されています。
窓のように見える部分が、こちら。展示されている本の解説が手前にあるんです。これは、日本のことわざに関する本だそうです。
右のページは「猫に小判」ですね。
「Neko ni Koban」とローマ字表記されたあと、英語で意味が書いてあります。描かれてある絵が、なんともユニーク。
そして、書庫の裏側には展示室があります。
現在、企画展「日本語の歴史展」が開催中。実は私、この企画展を見るために来たんです。
この展示では、教科書に登場する「源氏物語」や「解体新書」などの超有名な本を、当時の姿で見ることができます。
印刷技術がなかった時代は、人の手で書き写していたんですよね。でも、まるで活字のような美しい文字で綴られた本の数々。本は貴重品だったんだろうなぁ。
展示室はいくつかあって、途中はこんな通路でつながっていました。この空間の説明に「時空を超えて」と書いてあったのですが、本当にその通り。
展示を見終わると、この書庫に戻ってきます。企画展を見た後、この空間に戻ってくると、改めて「本はすごいな」と思いますよ。
本とはなんぞや、言葉とはなんぞや、と考えさせられる東洋文庫ミュージアム。また足を運びたくなる博物館でした。