· 

水族館で発見「なるほど」な展示の工夫

先日、葛西臨海水族園へ行ってきました。この水族館、ドーム型の入口がとっても特徴的ですよね。遠くから見ても目立ちます。

葛西臨海水族園なので、もちろんマグロたちが元気に泳ぐ大きな水槽や・・・

かわいいペンギンたちにも会ってきました。

でも、今回はそれだけではなく、私が「なるほど~」と思った展示があったので、そちらを紹介しますね。

それがこちら。

パッと見たときは「何の展示?」とちょっと不思議だったのですが、説明を読むとなるほど~。

「水の中ではどんな食べかたが便利?」と書いてあって、魚たちがどうやってエサを食べているのか、その食べ方を解説しているんですね。

こちらは「すいこむ」という食べ方。口の中の圧力を下げて、エサを水と一緒に吸い込む食べ方なんですって。

「仕組みはラバーカップと同じ」と、ラバーカップも一緒に展示してありました。ラバーカップっていうのは、トイレがつまったときに使う、あの清掃道具ですね。なるほど~。例えが秀逸!

こちらは「かみ切る」

ニッパーのような歯を持つフグの仲間は、貝やカニなどのかたいものをバリバリ割って食べるんですって。

ここにも、ニッパーの実物が展示されてますね。

こちらは「ベジタリアン」という展示。

大きな海藻などを食べるハギの仲間は、ギザギザのトングのような歯を持っていて、海藻をつかんでちぎって食べるんですって。

ここにも、もちろんトングの実物が。

そして、びっくりだったのが、こちら。

「のばす」という展示です。マジックハンドのようにのびる口を持つ魚がいるんですって。

マジックハンドの実物とともに、その「のびる口」を持つ魚の骨が順番に展示されています。

動画で見ると一瞬なので、この魚の口がどんな風になっているのかはわかりにくいですが、骨を見るととってもわかりやすい。たしかに、マジックハンドみたいですね。

こちらは「こす」という展示です。

口からエラへ水を通してプランクトンをこしとって食べるそうです。

その「こす」の例えが髪をとかすクシ。なるほど~。イメージしやすいですね。

そして、その「こす」という食べ方の魚として代表的な例「マイワシ」について。

「体長12cmのマイワシは1日に270ℓの水をこし、39,258,000匹のプランクトンを食べていたという報告がある」と、数字でそのすごさを表しています。

その数字とともに、マイワシの模型(?)も展示。小っちゃいクセにすごいな、というのがわかりますね。

 

水族館って、水中や水辺の生きものたちがかわいいなぁ、と思って見に行くだけだったのです。でも、今回はこういう展示に出会って、職員さんたちの「伝えたい!」という気持ちが工夫となって表れていて、素晴らしいと思いました。

 

私も、文章で人に何かを伝える仕事をしているので「伝えたい!」という気持ちをちゃんと表現できるようにしたいと思います。

 

葛西臨海水族園のみなさま、ありがとうございました。また伺いますね!